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「人のぬくもり」で購買のラストワンマイルを埋めるサービス

9/28/2016

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「髪の毛が後退しているのではない。私が前進しているのである。」という名言でおなじみのソフトバンク孫社長が今年6月に発表した事業戦略では、情報革命というスライドの中で、モバイルインターネットの次に来ると考えている、3つの注力分野を「IoT」「AI」「スマートロボット」だと書かれていました。

今日は、そういったテクノロジーによって人的リソースの削減、簡便化、といった概念に対して真逆のコンセプトを持ったサービスを2つご紹介します。

最新ガジェットの遊び方をプロの先生が教えてくれる「Enjoy」


昨今、DJI Phantom3(ドローン)やGoPro(アクションカメラ)のような、テクノロジーのエッセンスを注入されたガジェットの技術革新は物凄いわけです。

一昔前までベーゴマを削っていた時代から考えると物凄い変化ですよ。BluetoothでiPhoneと同期して、スマホアプリで操作したりするわけですよ。

撮影した映像だってiMovieやFinal Cutで編集してDVDにしたりと、世の中のお父さんにテクノロジースキルが求められる時代になってきました。

そんな時代だからこそ発生した、「遊び方がよくワカラン問題」。けっこうなお値段で買っても、宝の持ち腐れになってしまう悲劇が全世界的に起きているわけです。

そこで出てきたのがこのEnjoyというサービス。2014年10月にAndreessen、KPCB、Oak Investment Partnersの3社から総額30Mを調達しています。

Enjoyはガジェットの購入時に「Experts」というガジェットの先生を1時間$99で派遣してくれます。

Expertsを売りにしているので、一人づつ自己紹介Youtube動画も用意してあります。あったかいですね~。ユニフォームも統一感があってすばらしい。


派遣料金のプライシングが高い・低いは人それぞれ感覚が異なるかとは思いますが、心が大変あたたまるサービス。

大のクルマ好きが相談に乗ってくれる中古車売買サービス「Shift」


ShiftもEnjoyに少し似ているサービスで、「Car Enthusiasts(直訳:大のクルマ好き、愛好家)」と呼ばれるコンシェルジュのような方が購買の相談に乗ってくれる中古車売買サービスです。

試乗してみたいと思ったら、Car Enthusiastsが今居る場所まで迎えに来てくれ、手取り足取り教えてくれるサービスになっています。

Shiftが解決する課題は、中間マージンの部分と、これまでの試乗体験、この2つかと思います。これまで、中古車の試乗はバイヤーを隣に乗せて走るので、帰った後めっちゃセールスされるんじゃないだろうか…という不安感でいっぱいでした。

そんなユーザーの不安を払拭したいと思っている様子がサービスの説明からも伝わってきます。

Enjoy同様、コンシェルジュ的な立ち位置の方々は顔や素性が細かく(そして素敵だと感じられるように)表現されています。

2014年12月にシリーズAをクローズ。DFJ、Highland、SV Angelなどから総額23.8Mを調達しています。

結論:価格が高いもので、販売側がユーザー目線でない領域はありそう


情報の非対称性などによって、売り手が立場上強くなってしまったりするような領域で、ユーザーさんの購買体験が満足できていない領域では良いサービスになりそうですね。もちろん、単価が高い商材が前提。

コンシェルジュ的な立ち位置の人をいかにして確保(クラウドソーシングなのか社内で持つか)し、かつ経済的にワークする仕組みを考えたいものです。

そういえば日本の中古車系スタートアップではこんな会社もあるようで、創業メンバーのエンジニアを募集しているようなので、一応貼っておきますね。

【PR】Ancar


Ancar社についての紹介記事はこちら。

以上、@mitacavでした。
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次のメインストリーム産業を考えてみる

9/28/2016

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早いもので今年も折り返し地点ですね。

2015年が半分終わったところで、今日は「次に来るメインストリーム産業」を考えてみたいと思います。

今年の前半はシード向けファンドの立ち上げが本格的に始まって、シード期の起業家と関わる時間が増えました。

シード期の投資は一定量確か”らしい”という仮説をもとに、メインストリーム(今後大きな成長が見込まれる市場)に対して投資をしていくという意味で、この市場を獲っていくんだという気合と、どのような状況下でもこのチームを信じるという覚悟が占める割合が大きいなと感じました。

そんなわけで我々としても市場に対して仮説を立てて、明確に狙いを持ってシードファンドを運営していこうと思っているわけです。

今年、年初の1月6日に行なったチームMTGでは、私からは以下3つの領域を挙げまして、うち1つの分野について投資をすることができました。

今年狙っている産業


・CtoC(ミドルマンスキップ)
・不動産
・動画


■CtoC

「CtoC」のテーマでは無事、自動車整備工場のクラウドソーシングx中古車CtoCという切り口でAncarさんに投資することが出来て、これからが本当に楽しみだなぁという感じです。
CtoCになることでユーザーさんが便利になるサービス、価格が最適化されるサービス、稼働効率が上がるサービスについては引き続き積極的に探していきたいと思っています。

CtoC(自動車)の関連記事:セコイアが投資する自動車関連スタートアップ10社

■不動産

「不動産」についても引き続き、市場に変革が起きそうな気配です。歴史がある市場で、立ち向かう山は非常に高く険しいですが、起業家の方々と議論を進めながら、ユーザーのさんにとってより良いサービスが作れればと思っています。

不動産の関連記事:不動産業界に切り込む注目のスタートアップ4選

■動画

「動画」は、まだまだ全プレイヤーが試行錯誤の過程にいるのではないかと思います。概念自体新しく、コンテンツの文脈としても最も進んでいる形式です(AR/VRを除く)。各SNSも動画体験をより良いものにすべくフォーマットを変更していますが、分散型ソーシャル時代に最も適したコンテンツとは何なのか、定義できたプレイヤーが勝つのではないでしょうか。

動画の関連記事:個人が動画で”稼ぐ”時代へ-動画ビジネスの未来形

メインストリームになりそうな産業で、気になっている分野


その他、出ているところで今後熱そうな市場を以下に挙げてみます。

・インバウンド(訪日旅行者向けサービス)
・医療(ヘルスケア)
・物流


■インバウンド(訪日旅行者向けサービス)

「インバウンド(訪日旅行者向けサービス)」は言わずもがな、様々なスタートアップが訪日旅行者の課題解決に取り組んでいます。現時点では、メディア型とコンシェルジュ型の大きく2種に分かれているのかな?と捉えていますが、ここに今後はコマースが追加されると見ています。訪日旅行者対象のコマースサイトを準備中の方がいたら是非お話してみたいですね。

インバウンドの関連記事:インバウンド(訪日旅行者)にまつわる市場環境

■医療(ヘルスケア)

「医療」関連サービスは起業家の方たちとあまりお会いできていないのでサービスを拝見している限りですが、クチコミサービス、Q&A、予約&オンデマンドの3軸と捉えています。今後医療向けサービスは確実にニーズが強くなることが予想されていることもあり、既に一定量コンテンツがストックされているサービスが出揃ってきている印象です。

クチコミサービス:

圧倒的な情報量から探せる病院口コミ検索サイト「Caloo(カルー)」
老人ホーム・介護施設検索 口コミ・ランキング「みんなの介護」
口コミで探せる介護施設・老人ホーム検索サイト「介護のほんね」

Q&A:

病気の医療相談なら医師に相談できる「AskDoctors(アスクドクターズ)」
専門家が答える医療(ヘルスケア)Q&Aサイト「Doctors Me(ドクターズミー)」(PR)

予約&オンデマンド:

歯医者・病院の検索・予約「エストドック」
「時間が空いた、今診てほしい」そんな時に、すぐに行ける病院が探せるアプリ「ソクミテ」

■物流

「物流」もかなり気になっています。購買体験におけるオンラインとオフラインの垣根が無くなっていくと、物流の即時性が求められるのは必然で、Amazonでも翌日に届くのがデフォルトのように思えてきてしまっています。現在大型トラックのドライバーは50歳以上が3分の1以上を占めており、不在からの再配達なども入ってくるとリソースを最適化はマストと言えます。

「物流システムは前時代的」、オープンロジ伊藤CEOが語る起業の理由

結論、市場選択が全て

ですね。
個人的には、「チームの特性×ビジョン×メインストリーム産業」が勝利の方程式だと思っています。

下半期もよろしくお願いいたします。
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