Fintech / 金融
フィンテック(金融・ファイナンス)領域において想定される課題・ニーズ
昨今国内でもフィンテックという言葉を日々耳にするようになっている。金融とテクノロジーの組み合わせにより、金融サービスが安く簡単に使える現象、まさに「金融の民主化」ともいうべき事象が同時多発的に起こっている。背景には、様々なAPIの公開やクラウドサービスの普及により、低いコストでサービスの開発が進んだこと、またAIやブロックチェーン等の新しい技術の台頭により提供できるサービスの幅が拡大していること、スマートフォンやSNS、様々なアプリの普及により社会的に受け入れられやすい土台ができたこと等の要因が大きい。
金融の民主化により、新しいデジタル通貨の出現や、お金の流動化が進んできている。一つは、通貨のデジタル化によるBitcoin(ビットコイン)のような仮想通貨・暗号通貨の出現(別途参照)。また、不特定多数の人からのシード期のプロダクトなどが資金調達することを可能にしたクラウドファンディング、トークンによるクラウドファンディングであるICO、CtoCの貸し借りを可能にしたP2Pレンディング、クレジットカードデータの統一化、スマートフォン等による決済サービス、給与やモノの即金化サービス、プライベートブロックチェーン技術を活用したサービス、二国間での送金手数料の軽減サービスなどユーザーにとってのメリットを追求したサービスが徐々に立ち上がりつつある。米国や中国ではこのフィンテック領域の加速が見られる一方で、まだ日本国内では情報の非対称性も含め解決すべき課題は多様に眠っていると考えられ、この巨大な市場に果敢に挑む起業家が待たれる。
金融の民主化により、新しいデジタル通貨の出現や、お金の流動化が進んできている。一つは、通貨のデジタル化によるBitcoin(ビットコイン)のような仮想通貨・暗号通貨の出現(別途参照)。また、不特定多数の人からのシード期のプロダクトなどが資金調達することを可能にしたクラウドファンディング、トークンによるクラウドファンディングであるICO、CtoCの貸し借りを可能にしたP2Pレンディング、クレジットカードデータの統一化、スマートフォン等による決済サービス、給与やモノの即金化サービス、プライベートブロックチェーン技術を活用したサービス、二国間での送金手数料の軽減サービスなどユーザーにとってのメリットを追求したサービスが徐々に立ち上がりつつある。米国や中国ではこのフィンテック領域の加速が見られる一方で、まだ日本国内では情報の非対称性も含め解決すべき課題は多様に眠っていると考えられ、この巨大な市場に果敢に挑む起業家が待たれる。
本領域の海外サービス
P2Pレンディングサービス
・SoFi
学生向けP2Pレンディングサービス。大学のOBOGや投資家によって既存奨学金よりも低利子で貸し出す。現在は住宅ローンや個人ローンも提供。2017年時点で貸出金額は180億円、ソフトバンクも出資済みのユニコーン企業である。
スマートフォン等による決済サービス
・Square
2009年に登場したスマートフォンやタブレット用のカードリーダーの代表格。端末でクレジットカード決済が可能。国内プレイヤーでは、Coineyや、楽天スマートペイ等。
・Flint
画像スキャン式でカードリーダー不要のスマートフォンによるクレジットカード決済サービス。累計調達金額は20M米ドル以上。
トレーディング
・Robinhood
手数料ゼロのスマホベースのオンライン証券取引所サービス。プレミアムモデルである月額6米ドルのRobinhood Goldでは、証券取引時間の延長等がある。2017年4月時点で、バリュエーション1.3B米ドル、累計調達金額は176M米ドル。
ローンの簡素化
・Kabbage
中小事業者や個人向けローンサービス。会計情報やSNSの情報を中心に借主の信用情報を取得。2015年にはユニコーンの仲間入りを果たし、2017年にはソフトバンクも出資し、PitchBookによる試算では2017年8月時点のバリュエーションは1.3B米ドル。
API
・Stripe
Yコンビネータ出身の決済APIサービス。2014年1月には1.75Bでユニコーンになり、2018年にIPOを大きく期待されている。
フィナンシャルプランニング
・Uno Home Loans
オーストラリア発の不動産購入に特化したプランニングサービス。住宅保有者や住宅保有者希望のユーザー向けに住宅ローンの比較や、決済のデジタルプラットフォームを提供。オーストラリアの四大市中銀行のウエストパック銀行等も出資。
セキュリティ
・Trulioo
新たな本人確認サービス。Truliooは金融業界では必須とされてる個人情報の提供の手間を代替手段(不動産、クレジットカードの過去データ、ウォッチリスト、健康保険ナンバーの情報、マーケティングデータ等)を活用することで、ユーザーに数秒間で承認可否の提示を実現。eBay, Kickstarter, Square and PayPalなどもクライアントとして持つ。
債権回収
・TrueAccord
人工知能(AI)ベースのオンライン債権回収サービス。消費者の行動に基づいて最適化された方法で返済プランの提案を実現。2017年11月に22M米ドルを実施。
・SoFi
学生向けP2Pレンディングサービス。大学のOBOGや投資家によって既存奨学金よりも低利子で貸し出す。現在は住宅ローンや個人ローンも提供。2017年時点で貸出金額は180億円、ソフトバンクも出資済みのユニコーン企業である。
スマートフォン等による決済サービス
・Square
2009年に登場したスマートフォンやタブレット用のカードリーダーの代表格。端末でクレジットカード決済が可能。国内プレイヤーでは、Coineyや、楽天スマートペイ等。
・Flint
画像スキャン式でカードリーダー不要のスマートフォンによるクレジットカード決済サービス。累計調達金額は20M米ドル以上。
トレーディング
・Robinhood
手数料ゼロのスマホベースのオンライン証券取引所サービス。プレミアムモデルである月額6米ドルのRobinhood Goldでは、証券取引時間の延長等がある。2017年4月時点で、バリュエーション1.3B米ドル、累計調達金額は176M米ドル。
ローンの簡素化
・Kabbage
中小事業者や個人向けローンサービス。会計情報やSNSの情報を中心に借主の信用情報を取得。2015年にはユニコーンの仲間入りを果たし、2017年にはソフトバンクも出資し、PitchBookによる試算では2017年8月時点のバリュエーションは1.3B米ドル。
API
・Stripe
Yコンビネータ出身の決済APIサービス。2014年1月には1.75Bでユニコーンになり、2018年にIPOを大きく期待されている。
フィナンシャルプランニング
・Uno Home Loans
オーストラリア発の不動産購入に特化したプランニングサービス。住宅保有者や住宅保有者希望のユーザー向けに住宅ローンの比較や、決済のデジタルプラットフォームを提供。オーストラリアの四大市中銀行のウエストパック銀行等も出資。
セキュリティ
・Trulioo
新たな本人確認サービス。Truliooは金融業界では必須とされてる個人情報の提供の手間を代替手段(不動産、クレジットカードの過去データ、ウォッチリスト、健康保険ナンバーの情報、マーケティングデータ等)を活用することで、ユーザーに数秒間で承認可否の提示を実現。eBay, Kickstarter, Square and PayPalなどもクライアントとして持つ。
債権回収
・TrueAccord
人工知能(AI)ベースのオンライン債権回収サービス。消費者の行動に基づいて最適化された方法で返済プランの提案を実現。2017年11月に22M米ドルを実施。
その他の事業領域
- Wellness & Healthcare / ウェルネス・ヘルスケア:フィットネス、DNA、食事、トレーニング
- Makers / メイカーズ:オープンイノベーション、3Dプリンター、CAD、グラフィックス
- IoT / インターネットオブシングス:デバイス、通信、セキュリティ
- Gaming / ゲーム:クリエイティブ、エンジン、グローバル
- Ad / 広告:アドテクノロジー、動画、運用効率化
- Education / 教育:MOOCs、アダプティブラーニング、研修
- Housing & Real Estate / 住宅・不動産:価格、マッチング、エージェント、業務効率化
- Travel / 旅行:インバウンド、旅程管理、オフライン対応、ディスカバリー
- HR & Recruiting / 人材:クラウドソーシング、ダイレクトリクルーティング、進捗・成果管理、健康管理
- EC / Eコマース:越境、バーティカル、キュレーション、CtoC、オークション
- Media / メディア:キュレーション、バイラル、Q&A、オウンドメディア、コンテンツマーケティング
- Fashion / ファッション:コーディネート、クローゼットシェア、レンタル